2020年宅建試験の問題9(民法・売買・負担付贈与)
問題9では、民法の売買と負担付贈与の比較についてです。
正解:3
問1
民法557条1項(手付)に関する規定が出題されました
買主が売主に手付を交付したときは、買主はその手付を放棄し、売主はその倍額を現実に提供して、契約の解除をすることができる。ただし、その相手方が契約の履行に着手した後は、この限りでない。
問2
昭和40年3月26日の最高裁判例に関する問題が出題されました
不動産の贈与契約にもとづいて該不動産の所有権移転登記がなされたときは、その引渡の有無をとわず、民法第五五〇条にいう履行が終わったものと解すべきである。
したがって、引渡し及び所有権移転登記の両方が終わるまではの部分が誤りです。
問3
民法551条2項(贈与者の引渡し義務等)の条文知識が問われました。
2.負担付贈与については、贈与者は、その負担の限度において、売主と同じく担保の責任を負う。
したがって、Aは贈与者なので負担の限度において、売主と同じく担保の責任を負います。
問4
民法553条(負担付贈与)の規定が出題されました。
負担付贈与については、この節に定めるもののほか、その性質に反しない限り、双務契約に関する規定を準用する。
したがって、Aに解除権が発生することはない。の部分が誤りです。
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