2020年宅建試験・問題25(法令上の制限・不動産鑑定評価基準)
問題25は、不動産鑑定評価基準に関する出題
問1
不動産鑑定評価基準第4章Ⅳ
最有効使用の原則
不動産の価格は、その不動産の効用が最高度に発揮される可能性に最も富む使用を前提として把握される価格を標準として形成される。
なお、ある不動産についての現実の使用方法は、必ずしも最有効使用に基づいているものではなく、不合理な又は個人的な事情による使用方法のために、当該不動産が十分な効用を発揮していない場合があることに留意すべきである。
したがって、本問は正解です。
問2
不動産鑑定評価基準第5章第1節(5)
造成に関する工事が完了していない土地又は建築に係る工事(建物を新築するもののほか、増改築等を含む。)が完了していない建物について、当該工事の完了を前提として鑑定評価の対象とすること
この場合の鑑定評価を未竣工建物等鑑定評価という。
したがって、本問は正解です。
問3
不動産鑑定評価基準第5章第3節4
特殊価格とは、文化財等の一般的に市場性を有しない不動産について、その利用現況等を前提とした不動産の経済価値を適正に表示する価格をいう。
特殊価格を求める場合を例示すれば、文化財の指定を受けた建造物、宗教建築物又は現況による管理を継続する公共公益施設の用に供されている不動産について、その保存等に主眼をおいた鑑定評価を行う場合である。
したがって、本問は正解です。
問4
不動産鑑定評価基準第7章第1節1
原価法は、価格時点における対象不動産の再調達原価を求め、この再調達原価について減価修正を行って対象不動産の試算価格を求める手法である
原価法は、対象不動産が建物又は建物及びその敷地である場合において、再調達原価の把握及び減価修正を適切に行うことができるときに有効であり、対象不動産が土地のみである場合においても、再調達原価を適切に求めることができるときはこの手法を適用することができる。
したがって、対象不動産が土地のみである場合にもこの手法を適用することが
できます。
よって、本問は誤りです。